真似するなら失礼のないようにする

よく人のいいところは盗めとか、吸収するなんて言葉を聞きますが、真似したくなるような素敵な人っていますよね。

でもいかにも真似してますという感じにはできないじゃないですか。

その人がやってるからいいところであって、まるまる盗んで真似しても自分らしくないからです。

人となりが全く違うのですから仕方がありません。

私の友人の話ですが、交友関係が広くて話題のつきない人がいたんです。

いつもどこかから新しいことを覚えてきて教えてくれて、多趣味な人で楽しかったです。

なぜ過去形かというと、ちょっと距離が近くなり過ぎたのか、一緒にいるとイヤな気持ちになることが多くなったのでだんだん会わなくなったんです。

いちばんイヤだったことがあります。

それは人の趣味やお気に入りを聞きつけて、うらやましくなると真似をして、その人を追い越したり、場を荒らすようなことをしていたことです。

友人の口ぐせが

「今どんなことにハマってるの?」

あらゆる人にこの質問をしていたようでした。

聞くこと自体は悪くないし、話題の一つとしてすごくいいですよね。

でも良くなかったのは、友人の熱しやすく冷めやすいところ。

聞いたものを真似し始めて

「私も〇〇始めたよ、楽しいね」

と言っていたかと思ったら、次会った時には

「仲間にもすすめておいたよ」

「楽しいから回数(グッズなど)増やしたよ」

さらにはSNS投稿には、さも自分が見つけたかのように

「〇〇始めました!」

というコメントとともに、仲間と楽しむような写真をアップして。

これにはため息しか出なかったですね。

こんなことが数回あってから、

「あ、きっとこれって私だけじゃない」

やっと気づきまささた。

自分が大切にしていたものを友人に教えたばっかりに、真似され、上回ったというマウントをとられ、場を荒らされたんだということに。

この友人のSNSで新しいこと始めましたっていう投稿いくつもあったんですけど、そういうことかと思ったんです。

誰かのお気に入りを聞いては、こうやって貪っていたんだなと。

もちろん自分だけのものじゃないことは誰がやってもいいことですが、わざわざ「あなたを超えたよ?」みたいな言動はしなくていいことじゃないですか。

結局は何をするかなんてどうでも良くて、承認欲求を満たすツールに使われたに過ぎなかったんです。

だけどいいねと言ってもらえるのは最初だけ。

だから常に次に新しく真似するものを探し、ターゲットにしていたんですよね。

自分がターゲットにされるまでは、「この人多趣味で交友関係広くてすごい」と思ってましたけど、印象は全く変わりました。

交友関係も広いと思ってましたけど、それも疑わしくなりましたね。

何が本当か分からなくて信用がなくなりましたし、友人に対する興味も失せました。

結局貪って飽きて次のターゲットを探す友人に、私の大切にしたかったものを荒らされたと感じたからです。

もう一緒にはいたくなかったです。

真似するってことは、最初はそこにリスペクトがあったはずです。

素敵に見えたから真似したんでしょうに、それ以上にガッカリすることをされたら、真似された方は無念ですよね。

私も人の素敵なところを真似することがありますので、そのことで失礼がないようにしないといけないなと思ったできごとでした。

それではまた☺︎

mako

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